独り占めしても、いいですか?
「あ、みんないた!

もう、酷いよー。

俺足遅いんだから置いてかないでよー」



入り口の方から秀也の声がした。



そういえば忘れてたな。



今追い付いたのか。



俺達の近くに来た秀也は栞ちゃんとお母さんに軽く会釈した。



「秀ちゃん、大変なんだ!

ひよちゃんが知らない男の人に連れ去られたみたいで…」



「え⁉︎連れ去られた⁉︎」



秀也の顔が一気に青ざめた。



「秀也、どうしたらいい。

もう手がかりがねーんだよ」



俺の言葉を聞いて、秀也の表情が変わる。



すぐに方法を考え始めるのかと思ったら…



「大丈夫だよ」



笑顔を見せて携帯を取り出した。


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