独り占めしても、いいですか?
日和の行方が心配だ。



2人も同じことを考えたみてーで、目線を合わせるとコクンと頷いた。



「栞ちゃん、そのお姫様、その後どこに行ったか知らねーか?」



「えっとね、パパと同じ服着てる人に、お姫様抱っこされて行ったの!」



お姫様抱っこ…日和を運んでくれたってことか…?



いや、体調が悪いのをいいことに何か企んで…



「あの、スーツを着た30代くらいの男性の方に運ばれていました。

その後はよくわからなくて…すみません」



栞ちゃんのお母さんが代弁する。



30代の男性…



一瞬、1番最悪な状況が脳裏をよぎった。



もし日和が襲われていたとしたら…



いや、ここはラブホじゃない。



そんなことは…



「どうする。

このホテルの部屋全部を調べるのか」



「さすがにそれは厳しくない⁉︎

部屋って言っても何百個とあるよ⁉︎」



「じゃあ他にどうするんだ」



どうする…



透の言う通り、1つずつ部屋を確かめるしかないのか…?



でもそんなことをしていたら不審者として通報されて終わりだ。



でも他に方法は…


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