独り占めしても、いいですか?
「おい!

マネージャーだからって、俺たちがなんでも命令に従うと…」



「凛、俺に任せて」



秀ちゃんが一歩前に出て怒鳴っている凛を止めた。



そのただならぬ表情に、凛もコクっと頷いて引き下がる。



秀ちゃん、最近新しい属性出てきたよね…



「御厨さん、それはちょっとあんまりじゃないですか?」



秀ちゃんが冷静さを光らせる。



こういう時の秀ちゃんは、強い。



「なんだ秀也、珍しいな。

お前が仕事内容に口出すとは」



一気に秀ちゃんVS御厨さんの戦場になった。



他のみんなも空気を読んで、一歩身を引き、口を閉じる。


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