独り占めしても、いいですか?
「日和!」



私の名前を呼ぶ声が聞こえた。



振り向くと凛がこっちに向かってくるのが見える。



「凛…」



凛が来てくれたことで私の鼓動が少し収まった。



「え、まじ⁉︎Sanlightの一ノ瀬 凛⁉︎」



2人が凛を見て驚くのと同時に、肩に回されていた手がスッと消える。



「やっべ、本物じゃん!」



本物のアイドルに興奮する2人。



凛は2人に笑顔を振りまきながら、私の腕をグッと引いて私を抱き寄せた。



「日和の話し相手になってくれてありがとな!

お礼してーんだけど、今時間がなくて…」



「いやいやいや!

話せただけでも俺やばいっすよ!

仕事、頑張ってください!」



「ありがとう。

これからも応援よろしくな!」



そう言ってニコッと微笑む。



手慣れてる…



2人は目を輝かせて、人の群れの中へ帰っていった。



凛、やっぱりすごいなぁ…



アイドルなんだなぁ…



女性ファンも男性ファンも変わらないくらい多いんだよね。



すごいなぁ…


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