独り占めしても、いいですか?
「えーーっと、なんかお取り込み中みたいだけど…

ひよちゃん、僕も1つだけいい?」



優ちゃんがわざわざマイクを外して私に近づいてきた。



な、なんだろう…



「僕たちのステージもちゃんと見てよ!

僕怒ったんだからね⁉︎

応援はするけど!

次やったら嫌いになるからね⁉︎

ならないけど!」



お、怒ってる…んだよね?



言ってることめちゃくちゃ…



とりあえず、



「ごめんね…?」



頭を優しく撫でて謝っておこう。



「そ、そんなことしたって、僕は簡単には…

………。

もう、許す!」



「うんっ、ありがと…!」



優ちゃん、頭撫でられるの本当に好きだなぁ…


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