独り占めしても、いいですか?
「ラストはエントリーNo.10番、ダントツで1stステージをクリアした…」



えっ、今エントリーNo.10って言った…⁉︎



「透っ、私の番…!」



「雛咲 日和ちゃんでーす!」




ステージ脇でも観客の様子がわかるくらいの大歓声が上がった。



早くしないと…!



サッと透から身体を離し、透の手を引いてステージに上がる。



少し不満そうな顔が見えたけど、今はそれどころじゃない。



ん…?何か忘れてるような…?



あっ、曲決めてない…!



と、思った時にはステージのど真ん中。



時すでに遅し。


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