独り占めしても、いいですか?
「あ、日和だ」



窓の外、校門のあたりで日和の姿が見えた。



私の言葉を聞いて全員が素早く顔を向ける。



私はそこで少し異様な光景を見た。



日和が…チョコを、あげてる…?



男子に…?



しかもあれは…私服だから学校の生徒じゃない…?



いや、え?



男子は幼なじみの分しか用意してないって言ってたはず…



聴いてた話しと全然違う。



「あの人が本命だったりして…」



「「「それはない!!」」」



あまりの勢いに思わず後退しそうになった。



なんか、ごめん。



私がバカでした。



って…あれ?



「……凛は?」



いつのまにかここから凛が消えていた。



「出て行った。

多分日和のところだ」



透が澄ました顔でドアの方を見る。



うわー、ごめん日和、止めきれなかったわ。



あー、もう。



デリカシーはどうなったんだか…


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