独り占めしても、いいですか?
そのまま連れて行かれ、窓側の方から透君、凛君、私の順に座る。



本当は窓側が良かったのに…



透君が真っ先に窓側を取っちゃうから座れなかった。



私達が席に座るのを確認すると、先生はバスを発車させた。



ゆっくりと風景が動き出す。



はぁ……行きたくない……



「なあ日和!幼稚園行ったら何したい?」



「………」



「俺鬼ごっこしたいんだけどさ、一緒にやらね?

俺、走るのちょー速いんだぜ!」



「………」



「ちなみに、透は歌がすげーうまい!」



「余計なこと言うな」



「余計じゃねーだろー?」



「………」



私が答えなくてもどんどん話は進んでいく。



別に私いなくていいじゃん。


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