独り占めしても、いいですか?
ある程度の距離をバスが進んで、人もそれなりに増えてきた時。
「凛君、透君、おはよう!」
「おう、はよ!」
「…おはよう」
1人の女の子が私達に近づいていてきた。
確か、昨日凛君と透君の取り巻きの中にいた1人。
胸のあたりまで伸びた髪がクルッふわってなってて、頭にはリボンのカチューシャが付いている。
透き通るような白い肌とクリッとした大きな目。
ほんのりピンク色をしたほっぺたが、まるで恋をしているみたい。
身長も私より少し低くて、その子が笑うと花が咲いたみたい。
私は一目見た瞬間、お姫様を錯覚した。
「……雛咲 日和ちゃん…だっけ?
凛君、透君、この子と仲良いの?」
ビクッ
私と目があった瞬間、一瞬だけ鋭い目つきをされた。
でも、すぐに何事もなかったかのように凛君と透君に笑顔を向ける。
気のせい……?じゃ、ないよね…
「いーや、まだ口も聞いてくれねー」
「えっ、なんで?
それってちょっと酷くない…?」
ズキンッ
その子の言葉を聞いた途端すごく罪悪感に押しつぶされそうになった。
「でも日和すっげーかわいいからさ!
絶対友達になりたいんだ!」
「俺は凛に付き合ってるだけだけどな」
クソみたいな理由なのに、なんだか告白でもされてるような気分。
でも凛君がそう言った瞬間、また女の子から鋭い視線が飛んできた。
気づいているけど気づいてないふりをして、少し下を向く。
この子…ちょっと怖い。
「凛君、透君、おはよう!」
「おう、はよ!」
「…おはよう」
1人の女の子が私達に近づいていてきた。
確か、昨日凛君と透君の取り巻きの中にいた1人。
胸のあたりまで伸びた髪がクルッふわってなってて、頭にはリボンのカチューシャが付いている。
透き通るような白い肌とクリッとした大きな目。
ほんのりピンク色をしたほっぺたが、まるで恋をしているみたい。
身長も私より少し低くて、その子が笑うと花が咲いたみたい。
私は一目見た瞬間、お姫様を錯覚した。
「……雛咲 日和ちゃん…だっけ?
凛君、透君、この子と仲良いの?」
ビクッ
私と目があった瞬間、一瞬だけ鋭い目つきをされた。
でも、すぐに何事もなかったかのように凛君と透君に笑顔を向ける。
気のせい……?じゃ、ないよね…
「いーや、まだ口も聞いてくれねー」
「えっ、なんで?
それってちょっと酷くない…?」
ズキンッ
その子の言葉を聞いた途端すごく罪悪感に押しつぶされそうになった。
「でも日和すっげーかわいいからさ!
絶対友達になりたいんだ!」
「俺は凛に付き合ってるだけだけどな」
クソみたいな理由なのに、なんだか告白でもされてるような気分。
でも凛君がそう言った瞬間、また女の子から鋭い視線が飛んできた。
気づいているけど気づいてないふりをして、少し下を向く。
この子…ちょっと怖い。