独り占めしても、いいですか?
私は見せ物じゃない!って言いたくても言えない。



いつも守ってくれるママはいない。



さっきの怖い人を思い出して冷や汗が流れた。



追い討ちをかけるシャッター音に背筋が凍りつく。



みんな悪い人じゃないんだろうけど、怖い。



遠くから見るだけで、誰も私を助けてくれようとはしない。



わかってる、昔からそうだもん。



みんな私を遠くから眺めてキャーキャー言うだけで、誰も近づこうとはしない。



だから、凛達は特別だったのかな…



周りの空気なんてお構いなしに近づいてきてくれたから。



みんなに、会いたいな…



でも、みんなが私を探してくれるなんてことはない。



私は邪魔者だから。



『あいつ、いつもひっついて回って鬱陶しいんだよな〜』



『正直、4人でいる時の方が100倍楽しいし!』



『日和なんか、いなくなればいいのに』



ありもしない声が聞こえる。



凛の声で聞こえる。



頭の中で私を苦しめるようにループする。


< 701 / 721 >

この作品をシェア

pagetop