独り占めしても、いいですか?
日和がもし母さんに迎えに来てもらってなかったら…?



もしあれが姫乃の嘘だったら…?



嫌な予感が増していく。



「日和、大丈夫かな?」



秀也が心配そうに言った。



「大丈夫だよ!だよね、凛ちゃん!」



「………」



「凛ちゃん…?大丈夫、だよね…?」



優希の質問に答えられなかった。



どうしよう、もし、もしも家に帰ってなかったら…



俺のせいだ。



俺が姫乃に日和任せたから。



いや、そもそも朝泣かせたりなんかしなければ…



俺が、男だけで遊びたいなんて少しでも思ったからバチが当たったんだ…



「おい!しっかりしろ、凛!」



透が肩を強く叩いた。



その声でハッとして顔を上げる。



「まだ決まったわけじゃないだろ。

家に着いたらすぐ日和の家に行くぞ」



そう、だよな…まだ決まってない。



悪い方向に考えるのはよくないよな。



「ああ、すまねえ」



どうか、無事でいてくれ…!


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