独り占めしても、いいですか?
でも、どこに行ったらいい?



あてもなく走り出したけど、行き先なんて見当もつかない。



「はぁ…はぁ…もう、俺足遅いんだから手加減してよ…」



秀也が深呼吸をする。



「日和の母さんには俺と秀也でうまく言っておいた。

もしかしたら家に帰ってくるかもしれないから、母さんには家にいてくれって頼んだ」



「…スゥ…ハー…

まずは行き先を考えよう。

みんななら、嫌なことがあった時どこへ行く?」



嫌なことがあった時か…



家、意外だよな。



「僕はスイーツが食べれる場所に行く!

好きなことして気分を紛らわしたいもん!」



確かに、優希ならそうしそうだ。



「なるほど…」



「俺は、音楽を聴く。

嫌なことは考えたくない。

そう言う時は音があった方が色々考えなくていい」

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