物理に恋して
夕食も終わり、気づけば就寝前の自由時間。
..さすがに渡せるチャンスはない、か。
部屋に戻ろうとしたところ。
ドン
いつかのように。
いきなり目の前に現れた。
似合わないシルバーのデジカメを手にした天使。
...なぜかホットパンツの。
「あ」
戸惑う表情にいじめたくなる、が。
それどころじゃなさそうで。
ー..でさー、そん時のこいつの顔がー
エレベーターホールからの声に振り向こうとした彼女の腕を引き寄せ、目の前にある部屋のドアを開けた。