物理に恋して
数時間前。

朝食のバイキングに向かう美月が見えた。

寝不足なのか、顔色が悪い気がする。

隣にはいつものメンバーがいて、何やらおしゃべりしている。

遅くまで、岩瀬や鈴川と騒いでた様子が目に浮かんで思わず笑いそうになる。





そんな彼女の涙や体温が頭から離れず、仕事をしながら朝を迎えてしまった。
冴えない頭で今日のスケジュールを確認しながら、美月を眺める。





さらりと揺れる髪から、見えた。

首元に、小さく光るもの。




「あ、秋野だ。」

「なんかさー可愛くね?」

「つーか色っぽい」

「それだ」


騒いでる男子には横目もくれず、と言いたいが、そうもいかず。

勝手に耳に入ってくる。
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