オセロガールの計算違い3
「ちょっと、さとみ。こんなとこでよしなさいよ」
ノリコは慌てて立ち上がり、スタスタとわたしのところへ来て廊下へ連れ出した。

「あんたもそんなとこにいつまでもいないで、こっち来なさい」
とノリコが中にいたトオルに声をかけると、ガタガタと机と椅子の音がした。

ノリコに連れられて校内を歩いた。後ろから、トボトボとトオルがついてくるのが感じられた。
すれ違う人たちから、好奇の目で見られているのはわかったが自分ではどうしようもなかった。

最終的にノリコは校舎裏の自転車置き場にわたしたちを連れてきた。
文化祭で人があふれている中では、まあまあ人目のないところだった。

その頃には、わたしの涙はとまっていたが、まだハンカチを握りしめていた。
時おり、ひりひりする目じりをそのハンカチで抑えたりした。

場所は変わったが、わたしは事態がまだ良くわからなかった。

なんで、わたしここにいるの?

はやくはじめちゃんのところへ行きたい。

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