俺様御曹司に飼われました
「あたしがいることバレちゃうかなぁ……」


「バレたらまずい?」


「うーん……」



飲みに行くことは言ってあったけど、同期会とは言わなかった。
音哉がいると行かせてもらえないと思ったから。



「東條くん遅いね……」



襖を挟んで隣の座敷に入って行った悪魔たち。



「気になる?」


「え?」


「あの御曹司が」


「まぁ……気にならないわけは「ええ!?暁っていま彼女いないの!?」



言葉が止まった理由。
それは隣の座敷から聞こえてきた声。



「彼女いないみたい」



ショックを隠せなくて、目の前にあったお酒をグビッと飲み干す。



「あんま飲みすぎんなよ……」


「大丈夫」


「とかいっていつもつぶれんだろ……」



そういえば、初めて音哉と関係を持った日も同期会だったなと思い返す。



「ただいまー」



能天気にあたしの隣に戻ってくる。

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