あの日の記憶が笑う
伊丹さんの作った美味しい手料理を食べたいという欲望を抑え込み、




「ごめん伊丹さん!ちょっとマジで遅刻という悪魔が伊丹さんの美味しそうな手料理を食べるなと忠告している!」




荒い手つきで食パンを一枚丸々鷲掴みながら家のドアをバンッ!




勢いよく開けすぎてドアが壊れそうになる。




「いってらっしゃいませ」




伊丹さんが笑顔で見送ってくれる。今日も伊丹さんはステキだ。




「行ってきマンモス!」




いつものように返事を返し、食パンを口に突っ込んで全力で走った。
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