あの日の記憶が笑う
「ふはぁぁぁ~~」




食後のココアを飲み終え、ゆっくりと息をついていると、




「心美様、今日はお疲れ様でした。午後はゆっくりお休み下さい。時間になりましたらまた起こしに参りますので」




「悪いねぇ~。いつもいつも伊丹さんには苦労かけてばっかりでなんもしてやれなくて。本当に悪いと思ってる。だから疲れた時くらいはちゃんと言ってよ??」




「いいえ、私が心美様と一緒にいて疲れることなんて一切ありません。むしろ幸せです」




「もぉ~伊丹さんったらぁ~。私のこと大好きなんて~照れるじゃないか~私も大好きだ~!!」




「心美様、私は大好きとは言っておりません。心美様の事は尊敬しておりますが」




「やめてよ~ウフッ、ウフフフフフフッ」




私が火照る頬っぺたに両手を当ててニヤニヤしているのも構わず、伊丹さんは私の手を引いて二階の部屋まで連れていってくれる。なんて優しいんだ!私が男なら惚れてるぞ!っていうか惚れたぞ!




伊丹さんは私をベッドに座らせると、慣れた手つきで横向きに寝かせる。




横になると、まるで魔法にでもかかったかのようにすぐに眠りについた。
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