あの日の記憶が笑う
家に帰ると、やはり伊丹さんが美味しい手料理を作って待ってくれていた。




流石は伊丹さんだ!分かっていらっしゃる!




「うわぉ!これは私の大好物!ハンバーグ隊長ではないか!こんなにたくさんのソースを纏って!贅沢な隊長さんだぜ!」




「心美様、先に手を洗って来て下さい」




「おおっと!ついついハンバーグ隊長の誘惑に負けてしまうところだった!危ない!私の体にバイキ◯マンが覚醒してしまうところだったよ!ありがとう伊丹さん!流石は私の尊敬してやまない親友だ!」




「バイキ◯マンはアニメのキャラクターですよ。決して覚醒はしません」




「おおっと!こりゃオッタマゲタ!そうだったのかい!バイキ◯マンは私の脳が勝手に作り出した夢の生き物だったのかい!」




「私の話を聞いて下さい。アニメのキャラクターです」




「そうかいそうかい!そうだったのかい!」




私は言いながらバタバタと走って洗面所に向かう。




「あんまり急いで走らないで下さい。また転びますよ。怪我でもしたらどうするんですか。心美様に何かあれば私は…」




「大丈夫だよ!私は!伊丹さんも分かってるでしょ?」




あまりにも心配そうな声を出す伊丹さんに、私は元気に答える。




そう。大丈夫。私はね。
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