理由なんて君は知らないでしょ。


「長谷川さん!」


!?


私の好きな人の声が聞こえる。


これは幻聴?それとも奇跡?



「...す、菅谷くん!?」



声のした方を振り向くと、菅谷くんがいた。


私に声をかけてくれたんだよね...?



「あのさ、俺らもう帰るからあそこの席使いなよ!席なくて困ってたよね?」


ニコッ!


でた!菅谷くんスマイル!


本当にえくぼかわいい...



「あ、菅谷くんありがとう!!!」



見ることが出来ただけじゃなくて話せたなんて

今日は本当に良い1日だ。



「いいよいいよ!お礼なら、七瀬に言ってよ!七瀬が長谷川さんたちが困ってるのに気づいたんだよ〜!」



七瀬くん...って

いつも、菅谷くんと一緒にいる人だよね...



「七瀬くんが?」



なんで七瀬くんが気づいてくれたんだろう...

ってまさか私のことが好き!?


そんなの困るよーーーー!!!




「そうそう!七瀬ってば、立花さんが...」



菅谷くんがそこまで言って話すのをやめた。


理由はすぐ分かった。


後ろに怖い顔をした七瀬くんが立っていて...



「おい、菅谷?」


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