好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。



***



「舞、帰るぞー」

「あ、ごめん。私今日バイト」

「は?また?」


今月は、何故か多くシフトが入っていた。




放課後になって大志が誘いに来ても、私は断らざるを得ない。


私だって大志と帰りたいのに。




「最近舞バイトばっかじゃん。つまんねー」

「ごめんね」


そうは言っても、大志が私がいないとつまらないと言ってくれたことが嬉しかったのは内緒。



「あ、じゃあ今日は俺もCAT行こうかな」

「え、本当っ?」

「ふはっ、すげー嬉しそうな顔」



思わず反応してしまい、素で喜んでしまった。


大志の可笑しそうに笑う姿に、少し顔が赤くなる。



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