好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
「可愛いねぇ、舞ちゃん」
「っ、うっさい!」
よしよしと頭を撫でられ、真っ赤であろう顔で反抗したが、大志は嬉しそうにクスクスと笑うだけだった。
「サービスしろよ?」
「仕方ないなぁ」
「お、今日は甘いね」
そんな会話をして歩くバイトへの道。
隣に大志がいるだけでこうも楽しくなるなんて、私はどれだけこいつが好きなんだろう。
「おはようございまーす」
「おはよう、舞ちゃん。お、今日は大志くんも来たのか」
「こんちわ」
CATへ着けば、いつものように厨房から店長がひょっこりと顔を出す。
私が1年の頃から一緒に来ていたからか、店長も大志の存在を知っていた。