好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。



「いつもの席、空いてるよ」

「お、ラッキー」


ヘヘッと笑って、大志は厨房に近い窓側の席へと腰を下ろす。



私も私で、厨房奥のロッカーに荷物を置きに行った。



「あ、おはようございます」

「おはようございます」


ロッカーのところで、加賀さんに会う。




そっか。今日は加賀さんとのシフトだったんだ。


自分のことしか確認しないから、その日が誰と一緒かだなんて確認していなかった。




「またよろしくね」

「はい、お願いします」


ふわっと笑う加賀さんに私も思わず笑みが溢れた。



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