好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
「なんか糖分を欲してる」
「はいはい、じゃあチョコあんぱんね」
さっさと注文を取ってそれを厨房に伝えれば、私は紅茶を注いだグラスを持って再び大志の席へと向かった。
「はい、サービス」
コト、とテーブルに置くと「え?」と驚いたように顔を上げる大志。
え、もしかしてサービスのこと忘れてた?こいつ。
「要らないなら下げるけど」
「や、いるいる!」
私が下げる素振りを見せたら、慌てて「いる!」と叫んだ。
よかった。いつもの大志の調子に戻ってる。