好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。



「なんか糖分を欲してる」

「はいはい、じゃあチョコあんぱんね」



さっさと注文を取ってそれを厨房に伝えれば、私は紅茶を注いだグラスを持って再び大志の席へと向かった。




「はい、サービス」


コト、とテーブルに置くと「え?」と驚いたように顔を上げる大志。



え、もしかしてサービスのこと忘れてた?こいつ。




「要らないなら下げるけど」

「や、いるいる!」


私が下げる素振りを見せたら、慌てて「いる!」と叫んだ。



よかった。いつもの大志の調子に戻ってる。



< 107 / 280 >

この作品をシェア

pagetop