好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。



「舞、晩飯なにがいい?」

「え、大志が作るの?」

「おう」



時間はあっという間にすぎて、18時という夕食時になっていた。



2人でリビングへ降りると、大志はキッチンへと入る。


意外だ。大志がキッチンへ立つなんて。




「…んだよ、その意外って顔は」

「あ、バレた?」

「ったく、料理くらい出来るっての」



不貞腐れた表情の大志。


それがなんだか可愛くて、思わずくすっと笑ってしまった。



勉強に集中していたせいか、もう来た時のような緊張はすっかり溶けている。



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