好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
「…で、お蕎麦なんですね」
「うるせー。材料がなかったんだよ」
で、結局大志が作ってくれたのは、何故かお蕎麦。長ネギと鶏肉がごろっと入っている。
なんだかんだでスマホから作り方を調べていたことには触れないでおこう。
「あ、美味しい…っ!」
「だろ?」
けど、少しバカにしていたそのお蕎麦は意外にも美味しかった。
…や、意外と言ったら失礼か。
「料理できるんだね、大志」
「は?舐めんなよ。猫舌の誰かさんのために熱々を控えるほどの腕だぞ」
あ、それはありがとう。
まぁ、作り方調べてたけどね。
けど、顔も良くて頭もいい大志が料理まで出来ると知れれば、他の女子達からの人気がさらに上がるなぁと、勝手に考えて勝手に嫉妬してしまう。