好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
「いってー…。この暴力女」
「今のは大志が悪いもんねーだ」
べっと舌を出せば、大志もムッとして負けじと私の髪をワシャワシャと撫で始める。
「ちょ、やめ…っ」
「よーしよしよし」
まるで犬を撫でるかのように楽しそうにワシャワシャする大志。
抵抗しようと大志の着ているTシャツを引っ張ろうとすれば、
「おい、バカやめ……──── っ…!」
─────ドンッ
バランスを崩し、そのまま私と大志は床に倒れこんでしまった。
咄嗟に手をついた大志と、その下に仰向けになってしまった私。
さっきまでの楽しい雰囲気とは一変。
お互いを、沈黙が襲う。