好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
今は数学の時間。
さっきから同じことを教えているのに、このバカには全くそれが通用していない。
手を焼くばかりだ。
「なんで他の教科は出来るのに数学だけバカなのよ…」
「は?英語バカの舞に言われたくないんだけど」
「そこまでバカじゃないし」
お陰で、いつもの調子全開な私達。
カップルのお泊まりだという自覚がまるでない。
「じゃあアルファベット順で " T " の次は?」
「んー…、" S "」
「はい、バカ決定」
ケラケラと笑う大志にバシッと背中を叩く。
教えやすいからという理由でテーブルに対して隣同士に座っているから、とっても叩きやすい。