イジワル男子の甘い声





「あれ?双葉、弁当は?」


お昼休み、机をくっつけてお弁当を開いたミカが私の机を見てそう聞いてきた。


「あ〜それが、昨日sakuの配信聴きながらそのまま寝ちゃって…目覚ましかけ忘れて寝坊しちゃったんだよね…だから今日は購買に…」


「まじかー!ってか昨日のsakuまじやばかったよねっ!」


「隣に人が引っ越してきたって言ってたじゃん!お隣さんとか羨ましいかよ!」


なにそれ!そんな話聞いてないよ?!


「え、そんな話してたの!?」


「うん、双葉が寝落ちした後にその話してたのかな〜。あ、購買、一緒に行こうか?」


「聴きたかったぁぁ〜。ううん平気!すぐ買ってくるから!」


あぁ、まじか…最後まで聞けなかったの本当テンション下がるわ…。


私はみんなに軽く手を振ってから、教室を後にして購買に向かった。



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