イジワル男子の甘い声
「安心して!絶対勝手に覗いたりなんかしない!っていうか柏場くん、そんなに見られたくないとか…部屋にやらしいもんでも置いているのですかい?」
「……」
あっ。からかうように言ってしまったけど、完全にミスった。怒らせたか。
「あぁ、嘘です嘘です!調子乗りました!ごめんなさ─────」
なにも言わない柏場に慌てて謝罪する。
「そーだけど?」
「ほへ?」
意外な柏場の返しに、また間抜けな声が出てしまう。
「すっげぇやらしいもんがあるけど、なに?お前興味あるの?」
っ?!
少し顔を近づけていう柏場から、慌てて距離をとる。
「ねぇですから!興味とか!全然全然ないですから!」
「そんな大げさな反応、興味あるようにしか見えないから。自分で言っといて赤くなるとかバカだろ」
うっ。
変なこと言わなきゃよかった。
自分を殴りたい。
柏場は「さっさと教科書開け」なんて平然な顔でそう言った。