イジワル男子の甘い声





「今日は本当にありがとうございました」


「あぁ」


「テストが終わるまでの間、よろしくお願いします」


「ん」



玄関の前で、柏場に深くお辞儀をしてお礼を言うと、彼は小さく声を出した。


ほんっと、必要最低限喋らないよなぁ。


「じゃあ、おやす─────」


「そいつはお前が自分のために勉強頑張ってること知ってるのかよ」


「えっ、」


挨拶して帰ろうとしたら、柏場が突然話し出したので立ち止まる。


一体なんの話だろうか。


「お前の好きな、サクってやつ」


っ?!


えっ。
柏場の口から、サクの名前が出てきてびっくりする。だって、すっごい興味なさそうだったし。


< 111 / 374 >

この作品をシェア

pagetop