イジワル男子の甘い声









あれから、ノアから『よろしく』とスタンプが送られてきて、


柏場は相変わらずブスッとしてて、そんなこんなで、あっという間にテスト勉強最終日。


とりあえず、ここまでなんとかやってきた。



テストを受けて見ないことにはわからないけれど、授業の内容が理解できてることや、参考書の問題が解けるようになっていることは、すごい進歩だと思う。



「俺が教えることは何もない。あとはお前の努力しだいだ」


柏場はそう言って、パタッと教科書を閉じた。


「本当に助かったよ、柏場くん!柏場くんのお陰で希望の光が見えるよ!今まで本当にありがとう!」


「わかったから、その手離せ。それと、まだテスト受けてねーんだから騒ぐな。これからだ」


「お、ごめんなさい」


思わず握ってしまっていた柏場くんの手を、慌てて離す。


< 131 / 374 >

この作品をシェア

pagetop