イジワル男子の甘い声


この私が…96点?!


信じられなくて、席に戻る間も放心状態。


「双葉すごいじゃん!」


「96点ってあんた!どんな勉強したのよ!」


「……うん」


ごめんよ、みんな。今は君たちの声もまともに聞けたもんじゃない。
自分が一番信じられないんだから。


「よく頑張ったなぁ〜」


ミカはそう言って私の頭をくしゃくしゃっと雑に撫でた。


あんなに遊びに誘おうとしてたのに、こうやって褒めてくれるなんて。
なんなんだよ。
でも、ちょっと嬉しい自分もいたりする。


頑張ったことを認めて貰って褒められるのは、こんなに嬉しいことなんだ。



最初のテストはクリア。


滑り出しは順調だ。


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