イジワル男子の甘い声
「笑うっていうかざまぁって感じ」
っ?!
「は、い?」
「顔も知らない会ったこともない、いくらでもいいように装える声やコメントだけで、バカみたいに騒ぐ女が理解できないから。正体がこれだと知ってショックを受けてるお前を見て、ざまぁって」
一瞬止まっていたのに、また目頭が熱くなって喉の奥に何か詰まった感覚になる。
大好きだと、彼のためならいくらでも頑張れると、そう確信していた。
だけど…目の前にいるこの最悪な男が。
同一人物なんて。
「嘘だ…sakuはそんなこと言う人じゃない!sakuは…っ、うっ、」
っ!!
突然、影が落ちてきたかと思うと、頬をグイッと両手で雑に持ち上げられた。