イジワル男子の甘い声


「ごめんなさい。だけど、すごく体調が悪くて…」


『双葉はできる子だって、昨日はパパもすごく嬉しかったのに』


「パパ…」


『社会に出たら無断欠勤なんて許されることじゃない。テストでいい成績が取れたから浮かれてるのか?…がっかりだよ』


最後のセリフがグサっと胸に刺さって。


喉の奥が熱くなる。


「ごめんなさい、パパ…」


『もういい』


パパはそんな言葉を吐いてから、電話を切った。


「っ、」


ポタポタと、テーブルに涙が落ちる。


パパは私のことなんてわかってくれようとしない。

こんなことで学校を休んで。なんて側から見たら思われることかもしれないけど、それだけじゃないもん。

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