イジワル男子の甘い声


「ちょ、ノアまで何を言うんですか…おっかしいな…ほんと…」


「おかしいのは双葉ちゃんだよ。優作が女の人の名前を寝言で呼んで、すごく気になっちゃってるなんて、それ以外に何かあるの?」


「っ、そ、、それは…」


口ごもったまま、パフェを長いスプーンでいじる。



「気になるんでしょ?ミズキさん」


「うっ、うん…」


ミズキさん、ノアがそう言うたびに、やっぱり柏場の中で大切な女性の1人なんだと痛感させられる。


新しいお母さんの名前はカオルさん、だったもんな。


「協力、してあげてもいいよ」


なにやらノアが不敵な笑みを浮かべる。


「え、なんの…」


「優作を変えられるのは、ミズキさんでも他の誰かでもない、双葉ちゃんだけだと、あのsakuを見つけた俺が保証しまーす」


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