イジワル男子の甘い声
「…何。こんな忙しい時────」
出てきた柏場は、眉毛と眉毛がくっつきそうなくらい眉間にシワが寄っていた。
彼の心を開くどころか、また余計なことをしちゃったんじゃ…!
「あ、ご、ごめん!忙しい…よね、じゃあまた今度─────」
ガシッ
っ?!
なんだか柏場の目が見れなくて、目線を落としながらその場を立ち去ろうとしたら、強めに腕を掴まれた。
「いいから、なんの用事」
「あ、いや、日頃のお礼というか…色々迷惑かけてるから、その…お菓子を、と思いまして…」
「は?飯作ってるのに?」
「いや、それとこれとは別といいますか…」
何もないのにクッキーを突然作ってくるなんてやっぱり怪しかったかな。