イジワル男子の甘い声


「1日だけ、泊めてくれないかな!!」


「さようなら」


「えっ、ちょ、柏場く…」


強く握りしめていたはずの手はすぐに解かれてしまい。


バタン


柏場は吸い込まれるように、ドアの中へと行ってしまった。



「何よ、ケチ!ドケチ!」


柏場が吸い込まれたドアに向かってそう叫ぶ。


そりゃ、男の子の家に泊めてという方がおかしな話かもしれない。


だけど、近くに知り合いだっていないし。


友達のみんなは…。


充電残りわずかの携帯を開いて、友達とのグループトークを見つめる。



それぞれ、彼氏やバイトで忙しそう。



暇そうなのはやはり柏場。お前なんだよ。


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