イジワル男子の甘い声


「カバー曲全部知ってる上で、それでも最高だってこの大ファンである私が言ってるんだもん。自信もってよ」


「別に自信がないとかあるとかじゃねーよ」


「ん?」


「…なんでもねー。あ、クラスの奴らに口滑らせるなよ。情報漏れたらシャレにならない」


柏場はそういいながら、ささっとマイクやら機材を元の位置に戻してから部屋を出る。


私もそのあとをついて歩く。


「今更そんなこと言う?私が柏場の正体知った瞬間から私がみんなに話しちゃう可能性だってあったわけじゃん」


「俺がsakuだって証拠なしに口だけで言うのと、実際に曲のタイトルとかメロディをお前が覚えててそれを誰かが聞いたらってこととは話が違いすぎる」


「…っ、」


柏場は、突然私を廊下の壁に追い詰めると見下すようにこちらを見る。


「わかったか?」


「は…はいっ」


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