イジワル男子の甘い声
しかも早速、柏場からのお誘い。
こんなにニヤけるって。
私ってば相当彼に惚れてんじゃん…。
絶対今、人には見せられない顔してる。
でも…。
嬉しい。
好きな人と両想いになるって…こんなに嬉しいんだ。
sakuをファンとして大好きだって言ってた感情とはまるで違う。
とりあえず…ノアにありがとうを言わなきゃ。
座り込んでた玄関から立ち上がって、自室の部屋のベッドに座ると、ノアにメッセージを送るためにスマホを開く。
緊張で手が少し震えているけど。
変な文章にならないように、自分なりに必死で頭をフル回転させて。
今までと今回のお礼と、柏場にちゃんと気持ちを伝えられて同じ気持ちだってわかったこと。
─────ガチャ
えっ。