イジワル男子の甘い声


メッセージを確かめて送信した瞬間、玄関のドアが開く音がした。


パパ…帰ってきたのかな。


今はまだ、会うのが気まずいんだけど。


「さ、どうぞどうぞ」


「あ、すみません突然。娘さんに話は?」


えっ?


何?


女の人の声。


「いや、実はまだ話していないよ。大丈夫。今、呼んでくるから…」


「でも…」


何このタイミング。

もしかして、例の女の人?

なんで家に連れてくるの?

私の許可は?

意味がわからないよ。


私は急いでベッドに潜り込む。


このまま寝ちゃえ。


柏場のうちに行く前にシャワー浴びておいて良かった。


絶対会ってなんかやるもんか。


─────コンコンッ


「双葉、会わせたい人がいるんだ。入るぞ」



────ガチャ




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