イジワル男子の甘い声


「デートなんて一言も言ってないのにそんなおめかししたり弁当作ってきたり、じゃなかったらどーすんの」


「えっ、デートじゃないの?!」


だ、だったらバカ恥ずかしいではないか!!
でも、柏場、デートか聞いたら、違うって言わなかったじゃん!そうだともいなかったけど!


「どうしよう…もう作っちゃったよ。いい。責任持って自分で全部食べてるから」


「フッ、すぐ不貞腐れる」


柏場がそうやって、ちょっと鼻で笑うこと増えたの嬉しいけど、今の私はそれどころじゃないよ。


気分上がって勝手にデートだなんて思ったんだから。


「心配すんなよ。冗談だし。ちゃんとデートだよ」


っ?!


突然、ギュッと右手をつまかれたかと思うと、弁当が入った袋を持つ左手が急に軽くなった。


「じょ、冗談って!柏場くんの冗談はマジな顔で言うから全然わかんないしっ!わかんないしっ!」


「はいはい。早く歩け」


「うっ、」


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