イジワル男子の甘い声
私はとっさに自分の部屋へと隠れる。
パパが私がちゃんと寝ているか確認するために部屋にやって来たらどうしよう、なんて一瞬頭によぎったけど…。
────バタン
そんな心配無用だったみたい。
玄関のドアが閉まる音が響いた。
パパは多分、忘れ物を取りに来たか何かで、すぐに仕事場に向かうんだろう。
まだ朝の5時だっていうのに。
一体どんだけ忙しいのよ。
「興味ないのかな…」
まだ慣れない大きい1人部屋で、つぶやく。
私がちゃんと寝れているかとか、寂しくないかとか、今のパパには興味のないことなのかな。
高校生にもなって、こんなことで悩んでるのは恥ずかしいけど。
でも…ずっと2人だったから。