イジワル男子の甘い声


「……」


絶対聞こえているのに、無視してどんどん歩く柏場。一体何考えているのよ。


「あの、私、お菓子を買いに寄ったんですが…お店に戻ってよろしいでしょうか」


「ダメだ」


「…っ」


柏場があまりにも即答で返してくるからびっくりする。どうしたって言うんだ。


「…柏場くんって、モデルのノアと知り合いなの?」


あっちは柏場のこと、親友だなんて言ってたし。あの人気モデルだよ?


「あんなやつ知らねー。いいから店には戻るな」


うっ、どー考えても嘘じゃん。


柏場は、それ以上しゃべることはしなかったので、腑に落ちないことばかりだったけど、仕方なく彼の後ろを歩いた。


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