花と君といつまでも(完結)
「俺がお前を愛していなくていいのか?
結婚しても、お前と家庭に入る気は無いが」
どうだ これは女としては堪えるんじゃないか?
「問題ないわ
今までだってそうじゃない。
紙切れ1枚でいい、貴方と繋がっていたいの」
紙切れ1枚でいいから繋がっていたい
その言葉を聞いた時、紫苑の顔が浮かんできた。
「純也が恋焦がれてる人は、貴方を愛していると言ったの?婚約してるの?」
「してない」
「純也、貴方は彼女を傷付けてるんじゃないの?好きでもない男に好かれて逃げ出したんじゃないの?」
ハッとした
考えてもみなかった、紫苑が俺から逃げた理由は俺が嫌いだったからなのか?
「私は婚約破棄、しないから。」
俺は心がこの時折れかけていた。