花と君といつまでも(完結)
現実が受け止めきれないまま、次の日を迎えた。

昨日はどうやって帰ったのかもわからない。




今日、紫苑に会えるんだ。やっと、




〈ピーンポーン〉


「〇□△☆...」

「ハッハッハ」



うまく聞き取れないがチャイムが鳴り、親父が誰かと話している


「おい、行くぞ」

俺は思考が停止していた。



気がついた時には式場にいて、目の前に月島家がいて 何かを話していた。



俺はここで目を覚ました。

行かなきゃ、紫苑のところに行かなきゃ
本当の事を知らないと。
紫苑、生きてるのか!?




「俺、行かなきゃいけないところがあるんです」


「純也行かせるわけないだろ」

「親父、月島さん本当にすみません無理です」


サユリの母親が口を開いた

「純也くん、もう決まったのよ
貴方はサユリを愛せないと今思っているかもしれない。
でも自慢の娘なの。大事に大事に育ててきたの。知ってる?凄く可愛い子なの。」


「はい、知ってます。けど...」


「お母さん。もういいよ」

「サユリ...」



< 79 / 93 >

この作品をシェア

pagetop