キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
毎年お祭りを行い、死者の魂も沈めている。
だからこそ、学校の課題で調べたいと嘘を言っても許してもらえたのだ。
「私はイケニエがあった時代のことを知らないけれど、その時代の話はいろんな大人たちから聞いたのよ。
絶対に忘れちゃいけない歴史だからって。お地蔵の手入れもね、町全体で行うのよ。1つ1つ丁寧に、感謝の気持ちを込めて掃除するの」
「そうですよね。お地蔵はどれもとても綺麗でした。でも……」
そこまで言って、あたしは寛太を見た。
寛太が小さく頷く。
「1つだけ、手入れのされていないお地蔵がありました」
「え?」
あたしの言葉にお姉さんは驚いたように目を丸くした。
「そんなハズないわよ。ひと月に1回手入れしているもの」
「手入れされていないお地蔵は、少し離れた場所にありました。歩道側です」
あたしがそう言った瞬間、お姉さんの顔色が変わった。
一瞬にして青ざめて、視線が定まらなくなる。
だからこそ、学校の課題で調べたいと嘘を言っても許してもらえたのだ。
「私はイケニエがあった時代のことを知らないけれど、その時代の話はいろんな大人たちから聞いたのよ。
絶対に忘れちゃいけない歴史だからって。お地蔵の手入れもね、町全体で行うのよ。1つ1つ丁寧に、感謝の気持ちを込めて掃除するの」
「そうですよね。お地蔵はどれもとても綺麗でした。でも……」
そこまで言って、あたしは寛太を見た。
寛太が小さく頷く。
「1つだけ、手入れのされていないお地蔵がありました」
「え?」
あたしの言葉にお姉さんは驚いたように目を丸くした。
「そんなハズないわよ。ひと月に1回手入れしているもの」
「手入れされていないお地蔵は、少し離れた場所にありました。歩道側です」
あたしがそう言った瞬間、お姉さんの顔色が変わった。
一瞬にして青ざめて、視線が定まらなくなる。