キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
その言葉にあたしと寛太は目を見交わせた。


昨日施設に泊まった時は、もう長年使われていないと聞いていた。


今日宿泊者がいるとも聞いていなかったし、あの建物は2階建てだ。


あたしたちが泊まるくらいの部屋は残っていそうなものだった。


つまり、もうこの町から出て行ってほしい。


ということなんだろう。


でも、ここで終わるワケにはいかない。


あのお地蔵と呪いの関係はわからないけれど、こんな中途半端で逃げるように帰るなんてできなかった。


それなのに……。


「わかりました」


寛太が素直にそう言ったのだ。


博樹が驚いた顔を浮かべている。
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