キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「おい、なんでだよ寛太」


「仕方ないだろ。今日は泊まる場所がないんだ。大人しく帰るしかない」


そう言いながら、すぐに支度を始める寛太。


あたしたちは慌てて帰る準備を始めた。


「待って寛太、あたしまだ――」


沙良が何か言いかけるのを寛太が止めた。


「本当にお世話になりました。ありがとうございました」


寛太は町の人へそう言って頭を下げると、図書館を出て行ってしまったのだった。

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