キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
あたしは自分の体を強く抱きしめた。


「よう、どうかしたのか?」


怯えているあたしを見て寛太が不思議そうな顔をして声をかけて来た。


「ううん……なんでもない」


寛太に相談なんてできなかった。


きっと笑われて終わってしまうだけだから。


「本当か? 2人とも顔色が悪いぞ?」


「大丈夫だよ、寛太」


沙良がそう言い、笑って見せた。


少しひきつった笑顔だったけれど、沙良の笑顔にあたしまで気持が軽くなるようだった。


「こんなのイタズラだと思うけど、でも念のためサイトは退会するね。気持ち悪いから」


沙良はそう言い、呟きサイトを退会したのだった。

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